2017年08月16日

排卵誘発方法

みなさん、こんにちは。
過ごしやすくはありますが、生憎のお天気が続いていますね。
本日までお盆休みの方も多いのではないでしょうか。

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さて、今日は排卵誘発の方法についてお話しさせて頂きます。

体外受精を行う場合、毎月1個自然に育つ卵子を採取する方法(自然周期)もありますが、通常は排卵誘発剤を使って卵巣刺激を行います。
年齢、卵巣状態、体調などにより、多くの方法から適切なものが選択されます。
種類が多いと、なかなか分かりにくいですよね。

卵巣刺激の方法は大きく分けるとロング法、マイルド法、ショート法、アンタゴニスト法、自然周期に分類されます。

[ロング法]
1回の採卵あたりの妊娠率が最も高く、胚凍結できる確率も最も高い方法です。おおむね37歳以下で卵巣機能に問題ない方が適応となります。目標採卵数はおおむね8個以上です。注射の量や種類は、ホルモン状態や年齢などによって異なります。

[マイルド法]
35歳以下で卵巣機能がよい方や、多嚢胞性卵巣症候群の方など卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい方、逆に多く注射をしても卵胞があまり育たない方などはマイルド法を選択します。5日間ほどの投薬後、少量の注射を追加します。目標採卵数はおおむね2〜7個です。
採卵数が少なめとはなるものの、1回の胚移植あたりの妊娠率はロング法とあまり変わりません。メリットとしては、注射が少ないので卵巣への負担が少ない、注射回数や薬剤費が少ない、卵巣過剰刺激症候群などの副作用発生頻度が少ない、があげられます。

[アンタゴニスト法]
卵巣機能や年齢にかかわらず、多嚢胞性卵巣症候群の方など卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい方や、ロング法・ショート法などで妊娠しない方、ロング法や ショート法を行ったが採卵前に排卵してしまう方、血中LH値が上昇してしまう方に適応されます。目標採卵数は8個以上ですが、卵巣機能などにより大きく異 なります。

[ショート法]
月経時の小卵胞数が少ない方や、38歳以上の方、37歳以下でも卵巣の働きが低下していてロング法では採卵数が少ない可能性がある方に適応されます。

[自然周期]
月経2〜3日目の卵胞状態を確認して、採卵日を決める方法です。通常取れる卵子の数は1個で、採卵キャンセル率はマイルド法より上がりますが、薬剤費をほとんどかけずに採卵できます。

それぞの方法にメリット、デメリットがあります。
ご自身にあった方法で負担の少ない治療方法を選択したいですね。
posted by TFC at 19:27| Comment(0) | 不妊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

不妊ってどういう状態?

みなさま、こんにちは。
気温が安定しない日が続いていますね。
急な雨に備えて、折りたたみ傘をカバンにお忘れなく!

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さて、今日は「不妊の状態(定義)」についてお話をさせて頂ければと思います。
ご夫妻の多くが、授かりものと自然に任せているのではないでしょうか?
妊娠や出産について、多くの研究を行っている日本産婦人科学会によると、不妊の定義は下記の通りです。
・生殖年齢の男女が妊娠を希望し、避妊することなく、通常の性交を継続的に行っているにも関わらず、妊娠の成立をみない場合
(期間については、1年というのが一般的です)

生殖年齢の男女と言っても、特に女性側の年齢が上がるにつれて、「不妊率」が高くなります。
一般的に言われていることだが、女性の年齢が上がるにつれ、不妊率は高くなる。苛原氏が提示したデータによれば、

<女性の年齢と不妊率>
20〜24歳: 5%
25〜29歳: 9%
30〜34歳: 15%
35〜39歳: 30%
40〜44歳: 64%

となり、妊娠したとしても、妊産婦死亡率、妊娠高血圧症候群率、周産期死亡率、ダウン症児出生率は上昇していくとのこと。さらに男性についても、40歳を超えると妊娠させる能力が下がってくるという。

女性の社会進出は目覚ましく、初婚年齢の上昇から、妊活に取り組む開始年齢も上がっています。
自然に任せず、結婚後すぐに不妊治療を開始されるご夫妻も増えてきています。

苛原氏が提示した日本産婦人科学会倫理委員会のデータによれば、2014年、体外受精をはじめとする生殖補助医療の治療数は39万3,745件。生殖補助医療の治療でうまれた赤ちゃんの数は4万6,017人となっている。

「現在集計中の2016年のデータでは、治療数が43万件、出生児数は5万人にのぼる見込み。1年間にうまれてくる赤ちゃんの数は約100万人なので、約20人に1人は体外受精でうまれるということになります」。生殖補助医療によってうまれた子どもの数は確実に増えているそうだ。

一方で、妊娠率が上がっているわけではないとのこと。苛原氏は「2007年のデータでは、体外受精のピークが35〜36歳だったものの、2014年では40歳前後になっている。妊娠しにくい時期の体外受精が増えている」と語った。生殖補助医療が増加した結果、妊娠率の限界、出産児の異常の誘起といった課題が浮上しているほか、社会的には高額な治療費を払えないなど、経済面の問題も出てきているという。

「私たちにとって、社会に対して正しい情報を伝えることが、今一番しなければならないこと」と苛原氏。私たちも正しい知識のもとに、不妊に向き合ってみる必要があるのかもしれない。

今回ご紹介させていただいたニュースにもありますが、不妊治療を受ければ、いつでもだれでも妊娠できる訳では残念ながらありません。
また、20代〜30代のご夫妻であっても、不妊要因(卵管異常、至急奇形、卵巣機能低下等)が見られるケースもあります。

弊社TFCにお越しいただくご夫妻も、「自然に任せていたら、あっという間に年数が経ってしまった・・・早く治療をしていれば」というお声を多くお聞きします。

不妊治療は必ずしも女性が主体になりがちですが、男性側(精子)に問題があるケースも少なくありません。
まずは、ご夫妻で治療を開始してみるといいかもしれませんね。

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2017年06月14日

子宮奇形と不妊

みなさん、こんにちは。
ここ数日は過ごしやすい日が続いていますね。

梅雨入りし、折り畳み傘をかばんに入れておでかけされておられる方も多いのではないでしょうか?

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さて、みなさんはご自身の子宮がどういった形をしているかご存じでしょうか?
通常時の子宮を正面から見ると、洋ナシ型の様に縦長を描き、子宮下部には膣が1つ存在します。
では自分自身の子宮は正常の状態であるのかどうか?それを調べるには、子宮卵管造影検査を行い、X線にて確認を行うことが可能なことが多いようです。

主な子宮奇形は、下記のようなものが挙げられます。

<重複子宮>
重複子宮とは、その名のとおり子宮が2つある状態です。子宮が2つの他に、膣と子宮口も2つ存在します。子宮奇形の中では比較的問題の少ない症状となり、自然妊娠も可能です。妊娠が成立した場合には、若干胎児の成長が通常と比べてゆっくりになるようです。

<中隔子宮>
子宮全体の形は通常で、膣も1つであるものの、子宮内腔に壁ができている状態の子宮です。この壁に受精卵が着床しようとする場合には十分な血流が通らないため、着床障害や初期流産の原因となります。中隔子宮の場合にも妊娠・出産は可能ですが、もっとも初期流産が多いとも言われています。

<双角子宮>
子宮を外側から見るとハート型を形成しており、子宮内腔がくびれ、卵管側の子宮奥側が2つに分かれている状態です。双角子宮の場合、受精卵の着床に問題は無いものの、胎児が成長していく過程での流産になりやすく、妊娠継続中にも胎児の体位に異常が出やすいです。

<単角子宮>
本来左右均等に広がるはずの子宮が、片側(右もしくは左)が無い状態の子宮です。子宮奇形の中でも珍しいケースであるようですが、子の場合にも妊娠・出産が不可能なわけではありません。単角子宮に対して形成手術を行うことは大変難しいそうです。

子宮奇形の中でも代表的なものを上記に挙げましたが、奇形の種類は他にもあります。初期流産を繰り返してしまったり、着床が上手くいかない原因のひとつとして子宮の形も考えられるので、治療をされている方は1度は子宮卵管造影検査を受けてみるのも良いかもしれません。

卵子提供をご検討の際は、是非弊社TFCまでお問い合わせください。

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