2017年09月01日

不妊とピロリ菌の関係

こんにちは。
本日は涼しい東京でございます。

夕方以降は雨の予報ですのでで、お洗濯は午前中にお済ませ下さいね。


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不妊治療の検査というと、皆様はどのような検査を思い浮かべ、実際に受診されているでしょうか。

基礎体温、ホルモン数値、頸管粘液検査、フーナーテスト、etc., etc., 数えきれない程の「不妊の原因を特定するための検査」が存在し、自分が受けている検査が何を目的としているかを学ぶことだけでも、大変です。


ではピロリ菌の検査はどうでしょうか?

不妊治療院でピロリ菌の検査を受けるように言われた事はありすか?

ピロリ菌の検査は、健康診断のオプションとしてお受けになる方が多いかと思います。

その目的は…、最も大きな理由としては、胃癌の予防という事になるでしょう。


ヘリコパクター・ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんの原因となる事が知らていますが、実は近年、女性側も男性側も、ピロリ菌の保有が不妊に関連しているのではないかと、いくつかの論文や、研究結果が報告されています。


・不妊女性のピロリ菌抗体陽性率は44%と、そうでない群29.7%に対して、優位に高かった。

・血液検査でピロリ菌抗体陽性の女性全例が、卵胞液もピロリ菌抗体陽性であった。

・2004年には日本の研究グループでも同様の報告がなされました。

・原因不明不妊の女性の頚管粘液中にピロリ菌が検出されて、実験の結果、精子の侵入を阻害する

・女性がピロリ菌に感染していると、ピロリ菌に対する抗体を持ち、この抗体が精子と反応すると精子の運動性を低下させて、卵子との融合を妨げる

・男性不妊の50.8%がピロリ菌抗体陽性で、そうでない群の36.1%に対し、優位に高かった

・ピロリ菌に感染していると、精子の運動性、生存率、正常な形状の精子数が低下する


一説には、ピロリ菌感染は、妊娠後の重症悪阻との関連性も指摘されています。


ピロリ菌の検査にはいくかの種類がありますが、採血での検査も可能であり、費用も高くはありません。

不妊治療のみならず、消化器系疾患の予防のためにも、ご夫妻で一度、受診される事をお勧めいたします。




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2017年08月25日

喫煙が精子に与える影響

こんにちは.
今日は朝からとても蒸し暑いですね。
脱水にはお気をつけください。

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さて、本日は喫煙と精液所見の関係についてお話をさせて頂きたいと思います。
喫煙による様々な健康への悪影響は言うまでもありません。
妊娠中や授乳中に喫煙しないことも妊活中のみなさんにとっては当然と思われることでしょう。

勿論妊娠前も同様です。喫煙が不妊症のリスク、早期閉経へのリスク、流産のリスク、そして子宮外妊娠のリスクと関係していると言われています。

さて、喫煙は妊活中の女性だけに影響するのでしょうか。

もちろんそんなことはありません。

男性が喫煙している場合、精子の所見(精子濃度の低下、精子の運動率の低下、正常形態の精子の数の低下など)も明らかに低下するという報告が散見されています。
さらに、一般的な精液所見の「正常値」はきわめて限定的であるという意見もあり、染色体への影響率などを図る指標になるかどうかは定かではないとも考えられています。

その日のコンディションによって精子所見は大きく左右されると言われています。
少なくとも喫煙は精液所見にも悪影響を及ぼすことは妊活を行っていく上で、ご夫妻で認識しておく必要がありそうですね。

妊活中のご夫妻で、喫煙されている方は少ないかとも思いましたが、喫煙が女性側だけでなく男性要因の不妊症を引き起こす可能性についてお話をいたしたく、書かせていただきました。

もちろん副流煙による奥様への影響もあります。

体外受精の治療をしているとつい、卵子の数や質ばかりを気にしてしまうかもしれません。

しかしその大切な卵子に受精する精子の質も非常に重要です。
さらに重要なことに、精子の状態が染色体異常の発生頻度との関わりがあると言われている、と言う点です。

弊社TFCでのカウンセリングをご希望の方はぜひ一度お問い合わせくださいませ!

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2017年08月16日

排卵誘発方法

みなさん、こんにちは。
過ごしやすくはありますが、生憎のお天気が続いていますね。
本日までお盆休みの方も多いのではないでしょうか。

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さて、今日は排卵誘発の方法についてお話しさせて頂きます。

体外受精を行う場合、毎月1個自然に育つ卵子を採取する方法(自然周期)もありますが、通常は排卵誘発剤を使って卵巣刺激を行います。
年齢、卵巣状態、体調などにより、多くの方法から適切なものが選択されます。
種類が多いと、なかなか分かりにくいですよね。

卵巣刺激の方法は大きく分けるとロング法、マイルド法、ショート法、アンタゴニスト法、自然周期に分類されます。

[ロング法]
1回の採卵あたりの妊娠率が最も高く、胚凍結できる確率も最も高い方法です。おおむね37歳以下で卵巣機能に問題ない方が適応となります。目標採卵数はおおむね8個以上です。注射の量や種類は、ホルモン状態や年齢などによって異なります。

[マイルド法]
35歳以下で卵巣機能がよい方や、多嚢胞性卵巣症候群の方など卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい方、逆に多く注射をしても卵胞があまり育たない方などはマイルド法を選択します。5日間ほどの投薬後、少量の注射を追加します。目標採卵数はおおむね2〜7個です。
採卵数が少なめとはなるものの、1回の胚移植あたりの妊娠率はロング法とあまり変わりません。メリットとしては、注射が少ないので卵巣への負担が少ない、注射回数や薬剤費が少ない、卵巣過剰刺激症候群などの副作用発生頻度が少ない、があげられます。

[アンタゴニスト法]
卵巣機能や年齢にかかわらず、多嚢胞性卵巣症候群の方など卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい方や、ロング法・ショート法などで妊娠しない方、ロング法や ショート法を行ったが採卵前に排卵してしまう方、血中LH値が上昇してしまう方に適応されます。目標採卵数は8個以上ですが、卵巣機能などにより大きく異 なります。

[ショート法]
月経時の小卵胞数が少ない方や、38歳以上の方、37歳以下でも卵巣の働きが低下していてロング法では採卵数が少ない可能性がある方に適応されます。

[自然周期]
月経2〜3日目の卵胞状態を確認して、採卵日を決める方法です。通常取れる卵子の数は1個で、採卵キャンセル率はマイルド法より上がりますが、薬剤費をほとんどかけずに採卵できます。

それぞの方法にメリット、デメリットがあります。
ご自身にあった方法で負担の少ない治療方法を選択したいですね。
posted by TFC at 19:27| Comment(0) | 不妊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする