2019年04月26日

射精とDNA損傷

こんにちは。今日の東京は雨で少し肌寒さを感じます。

射精とDNA損傷.jpg

精子の状態が悪いと顕微授精を行ったとしても正常受精しない、受精しても培養が進まないといった事が起きます。先日、精子に関して以下の記事がありましたので、ご紹介します。

“不妊男性の精巣から直接採取した精子のDNAの質は、不妊ではない男性のものとほぼ同程度に良好であることが、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのJonathan Ramsay氏らの研究で明らかになった。

この成果は、男性不妊の新しい治療法の開発につながる可能性があるという。研究結果の詳細は、欧州泌尿器学会(EAU 2019、3月15〜19日、スペイン・バルセロナ)で発表された。

Ramsay氏らは今回、卵細胞質内精子注入法(ICSI)による不妊治療に失敗した経験がある不妊男性63人を対象に、精巣から直接採取した精液中の精子サンプルと、同じ男性が射精した精子サンプルを比較した。

また、参照として、不妊ではない男性ボランティア76人から得た射精した精子サンプルについても分析した。

その結果、射精した精子に着目すると、精子のDNA損傷の程度は、不妊ではない男性よりも不妊男性ではるかに高いことが分かった。
精子のDNAに損傷が認められた男性の割合は、不妊ではない男性の15%に対し、不妊男性では40%に上っていた。

しかし、不妊男性の精巣から直接採取した精子の質は、不妊ではない男性のものとほぼ同程度であった。

Ramsay氏らは、不妊男性が射精した精子に大きなDNA損傷がみられたのに驚きはなかったとする一方、「不妊男性の精巣から直接採取した精子と不妊ではない男性の精子は、同程度に質が良いという結果は予想していなかった」と述べている。

また、不妊男性の精巣から直接採取した精子では、より修復が難しいDNA二本鎖切断の頻度が低いことも明らかになった。

Ramsay氏らによれば、この結果は、精子のDNAは精巣から射精に至るまでの過程で損傷を受ける可能性を示しており、「精巣から直接採取した精液中の精子を不妊治療に使用すれば、不妊男性のカップルでも妊娠率が高まる可能性を示唆している」と説明している。“
https://dime.jp/genre/690996/

これは学会発表された研究結果で医学誌などに掲載されるには精読が必要とのことだそうです。射精とDNA損傷との因果関係がはっきりすれば、精子側の問題を大きく減らして顕微授精など行えることにつながるので、正常受精率は格段に上がるでしょう。せっかく採卵できて受精までできたけど、培養が進まなかったといった事も少なくなるはず。早く因果関係がはっきりしてほしいと思いますね。

弊社TFCでの卵子提供プログラムでは顕微鏡下精巣精子採取術(TESE)を行ったうえで顕微授精を行うことが可能です。
ご検討の方はぜひお問い合わせください。


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