2019年04月10日

顕微授精

不妊の原因が男性側にある場合、原因の多くを占めるのは精子の状態と言われています。

顕微授精.jpg

たとえば、精液の中に精子はいるものの数が少ない、精子の数は正常にあるものの製造された精子の運動率が悪いといったように精子の状態が悪いと受精することが難しいです。これらは症状は、それぞれ、精子欠乏症や精子無力症と呼ばれ、重症男性因子による不妊症とされていますが、これらの症状に対しては顕微授精が有効です。

精液検査の所見では全く問題が無いにも関われず通常の体外授精では全く受精が成立しないといった原因不明の不妊症がありますが、顕微授精はこういった症状にも有効です。

顕微授精は、1992年に臨床応用の成功が報告された授精方法で、顕微授精では1個の精子を極細のピペットを使用して直接、卵子の細胞質の中に注入します。顕微授精にはさまざまな手法があるのですが、現在は基本的に卵細胞質内精子注入法と呼ばれる手法が採られています。卵細胞質内精子注入法は英語で“intra-cytoplasmic sperm injection (ICSI)”といいます。したがって、顕微授精のことをICSIと略して表現したりされています。
  • ICSIでは何が行われているかというと、概要としては以下になります。
  • 採卵と培養:採卵した卵子を顕微授精を行うまで3〜6時間培養
  • 運動性が良好な精子の回収:顕微授精では少数であっても運動精子が存在すればよい
  • 卵子裸化処理:顕微授精が行えるように卵丘細胞を取り除く。卵丘細胞はとは、卵子を直接覆う細胞層
  • 精子顕微注入:精子浮遊液のなかの運動精子をピペットに吸引して移動
  • 精子不動化処理:注入用のピペットで精子中片部かた尾部にかけて損傷させる。損傷が不十分であると卵活性化が起きなかったり遅延としたりするので最も重要な手順。
  • 顕微注入:卵子の第一極体を12時または6時になるようにしてピペットを3時から9時方向へ穿刺して精子を卵子の細胞質の中に注入
顕微授精は自己卵であっても卵子提供であっても用いられます。とくに卵子提供では、基本的にほとんどのケースで活用さています。もちろん弊社のプログラムでも顕微授精(採用するかご選択いただきます)を用いています。

上記のような精子に問題があっても、高い確率で授精は成功しています。そのうえで、たとえば着床前診断などの最新の技術を用いて染色体異常の有無を調べますので、妊娠率は高くなります。不妊でお悩みの方々におかれましては、ぜひ顕微授精や着床前診断など最新の技術をご検討頂ければと考えております。

弊社の卵子提供プログラムや精子提供プログラムをご検討の方はぜひ下のリンクよりお問い合わせください。


posted by TFC at 12:00| Comment(0) | 精子、卵子提供、不妊治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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