2019年04月17日

AIが支援するTESE

皆さんこんにちは。
今日の東京は曇りで少し肌寒いです。

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弊社の卵子提供プログラムでは、ドナーの方から卵子の提供を受けご主人の精子と体外授精することになりますが、プログラムを進めて頂くにあたって、早い段階での精液検査の受診をお勧めしています。元気がある若い卵子の提供を受けても精子側に問題があると、正常授精することさえままならなくなるからです。

精子の問題は様々ありますが、その中の1つに、精液の中に精子が見当たらないといった症状、無精子症があります。無精子といっても精液の中に精子が見当たらない状態のことを指しています。精巣では精子が作られていますので、無精子症の治療として、精巣から精子を直接採取することを行います。これを精巣内精子採取術(TESE)と呼んでいます。

昨日の報道で、このTESEについて以下の報道がありました。

“横浜国立大学工学研究院の濱上知樹教授らの研究グループは、男性不妊治療において胚培養士が行う TESE(Testicular Sperm Extraction: 精巣内精子採取術)を、人工知能(AI)を使って支援するシステムを開発した。
 男性不妊の中でも無精子症の症例数は2〜16%を占めると言われている。その治療方法としては、精巣から精子を採取する技術であるTESEが知られているが、この方法は限られた時間で有望な精子を見つけて回収するため、高い細胞識別能力が要求される。そのため胚培養士の負担は極めて高く、成功率を上げるための精子の探索・評価の支援技術が求められていた。
 今回、同グループは、精子採取動画から約17万個の細胞サンプルを抽出し、それぞれについて精子・非精子の学習を行った。その結果、専門家でないと判別が難しい精子と他の細胞をAIが高い精度で瞬時に判別することが可能になった。さらに、胚培養士の判断基準をもとに学習したAIが、精子のグレードを5段階で評価できるようになった。
 このシステムの実用化により、男性不妊治療における受精率の向上、患者の費用負担の軽減、胚培養士の負担軽減や、熟練した胚培養士の技術伝承に活用できる。生殖補助医療分野、とくに精子の選別・探索、男性不妊症検査の高度化に大きく貢献することが期待される。” 

AIの活用により不妊治療のクオリティーが高まることが期待されます。ぜひ早い段階でこの新技術が広く浸透することを期待します。

弊社TFCの卵子提供プログラムではTESEを行い卵子提供を進めることが可能です。詳しくは以下よりお問い合わせください。


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2019年04月12日

サプリやプロテインと精子

こんにちは。今週の東京は天候が悪く春とは思えない寒い日が続いています。

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寒い日が続いているとはいえ、これから夏にかけてだんだんと温かくなります。体を動かして汗をかいて体内にある老廃物などの毒素をデトックスするにはベストなシーズンですね。

ダイエットや健康のためにウエイトトレーニングをされている方は多くいらっしゃるかと思います。なかには効率よく筋肥大を行うためにプロテインを摂取されている方も多いはず。プロテインをたくさん取ればとるほど筋肉もぐんぐん大きくなるとも思えてしまうのですが、意外なネガティブな側面があるようです。

先日、筋肉増強のためにテストステロンやステロイドが含まれたプロテインやサプリを摂取しすぎると精子の数などが減少するという研究結果が報道されていました。https://dime.jp/genre/692803/

研究では、テストステロンやステロイドを以前から継続して摂取している人、摂取していたがやめた人、摂取したことがない人を分析したとのこと。

分析の結果、継続している人は、やめた人と摂取したことがない人と比べて精巣のサイズが小さかったそうです。また精子数も少なかったとのこと。

テストステロンやステロイドを服用すると分解を抑えるので体が巨大化しますが、一方で上記の様な反応もあるようです。また、脱毛したりすることもあると言われています。

不妊治療をまず第1に考えられるのであれば、テストステロンやステロイドが含まれたプロテインやサプリは控えた方がよさそうですね。


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2019年04月10日

顕微授精

不妊の原因が男性側にある場合、原因の多くを占めるのは精子の状態と言われています。

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たとえば、精液の中に精子はいるものの数が少ない、精子の数は正常にあるものの製造された精子の運動率が悪いといったように精子の状態が悪いと受精することが難しいです。これらは症状は、それぞれ、精子欠乏症や精子無力症と呼ばれ、重症男性因子による不妊症とされていますが、これらの症状に対しては顕微授精が有効です。

精液検査の所見では全く問題が無いにも関われず通常の体外授精では全く受精が成立しないといった原因不明の不妊症がありますが、顕微授精はこういった症状にも有効です。

顕微授精は、1992年に臨床応用の成功が報告された授精方法で、顕微授精では1個の精子を極細のピペットを使用して直接、卵子の細胞質の中に注入します。顕微授精にはさまざまな手法があるのですが、現在は基本的に卵細胞質内精子注入法と呼ばれる手法が採られています。卵細胞質内精子注入法は英語で“intra-cytoplasmic sperm injection (ICSI)”といいます。したがって、顕微授精のことをICSIと略して表現したりされています。
  • ICSIでは何が行われているかというと、概要としては以下になります。
  • 採卵と培養:採卵した卵子を顕微授精を行うまで3〜6時間培養
  • 運動性が良好な精子の回収:顕微授精では少数であっても運動精子が存在すればよい
  • 卵子裸化処理:顕微授精が行えるように卵丘細胞を取り除く。卵丘細胞はとは、卵子を直接覆う細胞層
  • 精子顕微注入:精子浮遊液のなかの運動精子をピペットに吸引して移動
  • 精子不動化処理:注入用のピペットで精子中片部かた尾部にかけて損傷させる。損傷が不十分であると卵活性化が起きなかったり遅延としたりするので最も重要な手順。
  • 顕微注入:卵子の第一極体を12時または6時になるようにしてピペットを3時から9時方向へ穿刺して精子を卵子の細胞質の中に注入
顕微授精は自己卵であっても卵子提供であっても用いられます。とくに卵子提供では、基本的にほとんどのケースで活用さています。もちろん弊社のプログラムでも顕微授精(採用するかご選択いただきます)を用いています。

上記のような精子に問題があっても、高い確率で授精は成功しています。そのうえで、たとえば着床前診断などの最新の技術を用いて染色体異常の有無を調べますので、妊娠率は高くなります。不妊でお悩みの方々におかれましては、ぜひ顕微授精や着床前診断など最新の技術をご検討頂ければと考えております。

弊社の卵子提供プログラムや精子提供プログラムをご検討の方はぜひ下のリンクよりお問い合わせください。


posted by TFC at 12:00| Comment(0) | 精子、卵子提供、不妊治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする