年齢が高くなると卵子の質が低下し染色体に異常が生じます。
その卵子が受精したとしても、染色体の数に異常があるとまず胚盤胞まで育たつことさえできません。胚盤胞まで育ったとしても着床しない、着床したとしてもほとんどが流産してしまいますが、染色体の数的異常があっても染色体異常児として出産に至る場合があります。
性染色体のX染色体がモノソミー(通常2本あるところ1本しかない)の場合、通常は流産または死産しますが、ターナー症候群をもつ女児の出産となる場合があります。流産または死産の割合は99.7%です。
常染色体の場合はまず21番染色体がトリソミー(通常2本あるところ3本ある)の場合、ダウン症をもつ胎児の出産となる場合があります。死産流産する割合は79%です。
18番染色体がトリソミーの場合、エドワーズ症候群を有する胎児が出産となる場合があります。男児は流産してしまうことが多いので女児が多いようです。死産流産する割合は94%です。
13番染色体がトリソミーの場合、パトー症候群を有する胎児が出産となる場合があります。18番と同じく男児は流産してしまうことが多いので女児が多いようです。死産流産する割合は98%です。
上記以外の常染色体で数の異常がある場合、まずほとんど着床できません。
染色体の数の異常は着床前スクリーニング(PGS)を行うことで知ることが可能です。弊社TFCにおける卵子提供プログラムにおいてはNGC(次世代シークエンサー)法によるPGSによりまして97%の正確率で23対の染色体全て数などの異常などを知ることが可能です。
ご検討の方はぜひお問い合わせください。